呼吸ってすごい!
夏休みを沖縄の海で過ごしてきました。本島西海岸、読谷村の長浜「海辺に暮らす旅の宿honualoha」に滞在、涼しい海の中でリフレッシュしてきました。honualohaは一軒家をシェアするタイプで、オーナーがダイヴィングインストラクターの為、海の楽しいメニューがいっぱいあります。今度の旅は、海での体験が楽しみの一つでした。
早朝から真栄田岬の「青の洞窟」でシュノーケリング、続いて裏真栄田で体験ダイヴィングを楽しみましたが、お天気もよく、夏休みの混雑の中、マンツーマンに近いかたちで指導していただき、とてもラッキーでした。
素晴らしい眺め!階段を降りきった岩場から海に入ります
ヨガではほとんど鼻呼吸胸呼吸のウジャイブレスを行っているので、最初は口だけの呼吸にとまどいました。シュノーケリングではたくさんの階段を下まで下りて、岩場で腰を下ろし、ファンを着けて海に入ります。海に入ることに対する武者震い!実際にこの場面が一番緊張しました!しばらく顔を水につけていると最初腰が反ってきて、ちょうど反りポーズをやっているような感覚、このまま続けると腰に負担がくるナと実感し、フィンが浮き上がってこないように姿勢を取り直したりしました。あとは夢中でお魚を追いかけるばかり!時間がたつのも忘れてしまいます。ほとんどのシュノーケリングのグループが大人数でボートで移動しているのですが、わたしたちは生徒3人、先生2人で大きな浮き輪につかまってほとんど波のない穏やかな海面を移動。それもプカプカ感があって気持ちよかったです。狭い入り口から洞窟に入り、光の関係できれいなブルーに見える不思議な空間を楽しみました。
ダイヴィングではポイントを変え、今度は少し波のある浜辺へ。いくつもサーフボードが波打ち際に置かれ、シュノーケリングの海とはだいぶ様子が違います。簡単な説明を受け、マスクをつけ、ボンベを背負って海の中へ。「吸う息よりも吐く息をゆっくり深く。そうすると、下にとどまれますよ」という言葉に「なるほど!」 指導の通り、吐けば吐くほど、身体の負担が楽になるように思えました。不安だった「口に異物をくわえる」という感覚も、いつのまにか口と一体化しているような気分になってきます。それからは呼吸が楽になる、というよりも、不自然な口呼吸をしているという意識がなくなり、しばらくはまったく自然体で海の底にいる自分に気づきました。むしろ、ヨガの時間90分を鼻胸に意識集中させていることのほうが、ずっと難しい!と思えるほど。少しずつ沖合いに、そして気がつくと天井(海面)がすごーく遠い上のほうにあったんです。感激と、「あれ?」ていう感じの恐怖。それまでは波に揺さぶられながら、ちょうどボンベを背中にヤドカリのようになって、岩にしがみついていたわたしが、一体・・・その時わたしをとらえていたのは、今ここにない世界のこと、地上のことだったのです。「いまここ」をもっと味わうことができれば、もうしばらく海の底にいられたかもしれませんが、 今日はこれで満足、と思い、インストラクターに合図を出して水面へ少しずつ上がっていました。
怖いことは想像の中、雑念や妄想にある。
怖いこと、を苦に置き換えてもいいかもしれません。
海の中に限らず、いつでも どこでも
呼吸の安定、こころの安定は、
わたしたちを安全に導いてもくれるし、穏やかにもしてくれる。
短い時間でしたが、海の体験でそんなことを思いました。
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