「くるみ割り」と下町のクリスマス
今年を表す一文字は「絆」ということですが、毎年恒例のクリスマス行事のひとつ、ティアラこうとうで行われるバレエ「くるみ割り人形」では、下町とコラボしたバレエ作品のステキな絆を見ることができました。
まずは縁日の賑わいのような、ホール入り口でのお菓子屋さんの出店(今年はくずもちの船橋屋さんも登場)、そして公演前のひとだかりの向こうでは出演する楽団の皆さんによるクリスマス音楽のミニコンサート。高尚なバレエを見に来ました、というよりは、まるでお祭りのようなワクワク感がいっぱいです。(まるでお祭り、という表現は、今回のプログラム上の清子先生のご挨拶にもありましたね)
ここ数年、出演者(江東区くるみの会)側でオーケストラピットぎりぎりの前方の席で見せていただきましたが、今年は2階の奥の席の「一般客」側でバレエを楽しんできました。奥から舞台全体を見渡すと、バレエって本当に贅沢な芸術品なんだなぁ、と思います。くるみ割り人形でふんだんに使われるピッコロのような金管楽器がキラキラ光って躍動する様子もよく見えますし、いつも下から見上げていた合唱団の子どもたちがすぐそこに見えて、まるで息使いまで伝わってきそうです。もちろん、ダンサーたちも、つま先の伸び具合や表情こそ見えませんが、代わりに、ふっと後ろで立っている人が脚を組み替えたのが見えたり、小さい子どもたちまでがしっかり音を聞き分けて(たぶん、1,2,3,4、と数を数えて)下手から中央まで走ってくる様子など、あ~みんながいて、バレエって成り立っているんだわ、と当たり前のことに気づいたりしました。
この12月に清子先生が文化庁長官表彰と言う素晴らしい賞を受けられたことも、まさしくこの「くるみ割り人形」の活動~長年、地道に文化と地域を結び付けてきた成果~があってこそ、と思います。さぁ、もう来年の「くるみ」の日程も決まっているとのこと、どんなことがあっても次につないでいこう、という熱い思いは、舞台が終わったとたんにもう始まっているのでしょうね。
清子先生、今年も一年お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
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